「そもそもコンテンツが無い」を抜ける現場の作り方
- hi ko
- 5月30日
- 読了時間: 4分
更新日:8月21日
「社内にニュースなんて無い」「書くほどのネタが無い」。

実は“素材不足”ではなく、見つけ方と形の作り方が決まっていないだけ。そもそもコンテンツが無いを抜けるには、発掘→記録→変換の順で“現場にある一次情報”をすくい上げればOKです。
「そもそもコンテンツが無い」は思い込み
“コンテンツ”と聞くと完成記事を想像しがちですが、実務で価値になるのは断片です。
現場の一言(顧客の質問、スタッフの工夫)
作業の途中経過(手順の1ステップ、作業時間の目安)
変更点(価格・運用・対応範囲の更新)
完成形ではなく“断片”を集める断片を3つ束ねるだけで、そもそもコンテンツが無いは“材料がある”に変わります。
コンテンツ源マップ:4D(Do / Decide / Data / Dialogue)
Do(現場)作業風景・道具・チェック表・直した箇所。Decide(意思決定)採用した/採用しなかった理由、選定基準、やめたこと。Data(数字)所要時間の目安、割合、季節変動、問い合わせの内訳。Dialogue(会話)営業・CSのよくある質問、社内チャットの論点。
4Dのどれかに当てはまれば“素材”そもそもコンテンツが無いと感じたら、まず4Dで棚卸し。
観察→記録→変換の“3アクション”で回す
観察(1分)現場で“おや?”と思った瞬間をその場で1枚撮る/1行メモ。記録(3分)撮った理由を1文足す(例:「問い合わせで多かったためテキストを太字化」)。変換(9分)以下のどれかに整える:
FAQ型:質問→一行結論→条件→根拠→関連1本
手順型:5ステップ→所要時間→失敗しやすい点
比較型:向く/向かない→選定基準→チェックリスト
1+3+9=“13分”の型“長文を書かないと意味がない”という思い込みを外すと、
そもそもコンテンツが無いは解消します。
言える/言えないの線引き(安全運転ガイド)
言える:一般化した手順、道具の選定基準、所要時間の目安、社内のルール、公開済み情報
注意:個人名や機密、契約上の秘匿条項、実在クライアントの成果数値(許可なし)
代替:実名NGなら**課題→対策→結果の“目安”**で記述
架空の実績や誇張はNG嘘は書かない。
そもそもコンテンツが無いからといって“盛る”必要はありません。
写真が無い時の代替:図と表で“伝わる”を確保
1画面図:工程を矢印で3段(Before / Action / After)
枠付き表:比較・選定基準を2列で(向く/向かない)
数値の目安:所要時間・割合・頻度を“幅”で示す
写真にこだわり過ぎない“形”があると理解は一気に進む。
そもそもコンテンツが無い場合でも、図と表で十分伝わります。
“やめたこと”は強いネタ

成果の裏には“やめた判断”がある。
使わない機能/運用しないSNS/載せない情報
「理由:工数が重い」「理由:安全性が低い」「理由:読者に不要」
やらない理由を言語化すると、選定基準が伝わりやすい。そもそもコンテンツが無いときほど効く題材です。
断片→記事への“合体レシピ”(3ユニットで1本)
ユニットA(気づき):現場の一言・変更点
ユニットB(手順):ミニ手順・チェックリスト
ユニットC(数値):目安・割合・頻度
この3つを繋いで1本に。段落末は**“次に読む1本”だけ**で迷わせない。
A→B→Cの順で並べると読みやすいそもそもコンテンツが無いのを“最小構成”で突破。
部署別:拾える断片の例(一般化版)
営業:よくある質問3つ/比較で負ける理由/“断った基準”
カスタマーサポート:誤解ポイント/よくある設定ミス/再発防止のひと言
制作・開発:ツール選定の基準/やめた機能の理由/リリース後の変更点
管理・総務:営業時間変更の背景/問い合わせ体制の改善/採用で大切にしている視点
固有名詞が出せなくても“基準”は公開できる
書き方の原則(テンプレではなく“読みやすさ”のために)
導入は結論→読む価値→次にわかることの3行
1見出し=3文(結論→理由→補足)
強調は太字、補足は【薄めグレー】、注意は【赤:一点だけ】
文末は言い切り/体言止めを混ぜ、単調さを避ける
読みやすさ”はネタの希少性を補うそもそもコンテンツが無いでも、伝わる構造で十分戦えます。
“続く”ための最小チーム(ロールは3つでOK)
拾う人:4Dを見回して断片を日々1つ拾う
整える人:断片をA/B/Cユニットへ変換
見る人:誤字・事実確認・公開のGo判断
兼務でOK。
よくある引っかかりと対処
ネタが弱い気がする → “基準”と“やめた理由”は強ネタ。数値は“幅”で十分。
承認が止まる → 校了者1名・戻し1回・締切明記。判断は「誤字→事実→言い回し」の順。
装飾過多になる → 太字中心+薄めグレー少量+赤は一点だけ。
長くなりすぎる → ユニット3つで止める。続きは次回へ。
まとめ

断片を拾えば“ある”になる
4D(Do/Decide/Data/Dialogue)で現場を観察。
そもそもコンテンツが無いは“見つけ方”で解決。
断片はA/B/Cで合体して1本に気づき→手順→数値の最小構成。
段落末は“次に読む1本”だけ。
写真が無ければ図表で置き換える
言える/言えないの線引きを守りつつ、基準と言語化を残そう。
――
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