古いデザインのサイトが生む「これじゃない感」をなくす
- hi ko
- 7月15日
- 読了時間: 4分
更新日:7 日前
内容は良いのに、見た瞬間に“古い”と感じる。

それは機能の問題ではなく、見た目の規格がいまに合っていないサイン。古いデザインのサイトは、信頼・可読性・操作感の3点で損をします。
なぜ「これじゃない感」は見た目から生まれる?
本文タイポグラフィのズレ/余白と密度のズレ/色と質感のズレ。
古いデザインのサイトではこの3つが同時に起きがちです。
まず「読みやすさ>装飾」。文字→余白→色の順で整えましょう
古いデザインのサイト ダサ見え“あるある” 8パターン
1|小さすぎる本文(12px前後)→ 本文16〜18px、行間1.8前後、段落間に余白。
欧文は和文よりやや小さめでバランス調整
2|平成感の強いボタン:角丸なし・強いグラデ・濃い影
→ 角丸8〜12px、影は薄く短く、フラット+ホバーで差を付ける。
3|スライダー/自動アニメ過多→ ヒーローは静止画+短いコピー。
モーションは要所に0.2〜0.3秒で。
4|写真の温度差:色がバラバラ・縦横比が混在
→ 画像は横1200px・16:9・WebPに統一、同じトーンで色味を寄せる。
シャープネスより“余白”を優先
5|アイコンの統一感なし:線幅や角の丸みが混在
→ 線アイコンに寄せ、線幅と角の丸みを全ページで統一。
6|コントラスト不足:薄グレーに薄グレー
→ 本文は**#111〜#222級の濃さ、補足は薄めグレーに。リンクは下線 or 明確な色差**。
7|過剰な飾り線・ドロップキャップ
→ 見出しは太字+下余白でメリハリ。飾りは章頭だけに抑える。
8|テーブルレイアウトの名残:固定幅でスマホ拡大必須)
→ グリッドはCSSの列で再設計。1カラム主体で読み筋を作る。
非WebP画像・固定幅レイアウトは“即ダサ化”。まず置き換えを
ビジュアルの骨格:タイポ×余白×色を“いま”に寄せる
タイポ:階層を作る
H1:28〜34px/太字
H2:22〜26px/太字(下余白を広めに)
本文:16〜18px/行間1.8/段落間余白
強調=太字、補足は【薄めグレー】、注意は【赤:一点だけ】
余白:呼吸を作る
セクション上下は本文2〜3行分
カード内側16〜24pxで統一
リストは行間+4〜8px
色(3色+αで十分)
ベース/テキスト(濃)/アクセント1色
サブで【薄めグレー】。状態色はアクセントとケンカしない範囲で。
写真と図の“いま”を入れる:安っぽさ回避のコツ
1画面1要素を意識(人物/道具/余白のどれかを主役に)
写真が弱ければ図表で置き換え(工程3段/比較2列)
文字乗せは12〜16字×2行まで。背景は薄マスクでコントラスト確保。
古いデザインのサイトでも、写真差し替え+図表化だけで印象は激変】
UIの現代化:触って“心地よい”を足す
ボタンのヒット領域は高さ44px以上、横幅は8割目安
フォーカスリングは消さない(キーボード操作の見失い防止)
フォームは必須3項目から。エラーは日本語で具体的に
ナビは5〜7項目に厳選、下層はフッターで補完操作の“音量”を下げる=落ち着いたUIに見える
「ブランドの体温」を合わせる(見た目×言葉)
写真は距離感を合わせる(近景が多いと親密、遠景が多いと硬質)
見出しは名詞止め+動詞混ぜで硬さを緩和
CTA文言はベネフィット+所要時間(例:3分で読める資料)
見た目だけでなくトーンを合わせると“これじゃない感”が消える
5分セルフチェック
本文16〜18px? 行間1.8程度?
H1/H2の差と下余白は十分?
画像は1200px・16:9・WebP? 色味は寄っている?
ボタンは角丸8〜12px、影は薄い? ホバーはある?
ナビは5〜7項目? スライダーは止めた?
コントラストは十分? 補足は【薄めグレー】?
フォームは必須3項目? エラー文は分かりやすい?
1つでも“×”なら、そこから。古いデザインのサイトの印象は“数カ所の差し替え”で変わる
やらないリスト(“古く見える”を増幅させる罠)
強いグラデ/光沢ボタン/濃い長影
見出し上下に太い飾り線を多用
スライダーを3枚以上回す
文中リンクを大量にばら撒く(段落末は次に読む1本に絞る)
画像の縦横比バラバラ/PNG重め/保存先や命名が毎回違う
この5つをやめるだけで“平成感”は大幅に後退
まとめ:見た目は“規格”で整えると、一気に今っぽい

文字→余白→色→写真→UIの順に直す順序が決まると、古いデザインのサイトでも小工数で“今の標準”に寄せられます。センスよりも、規格化と減らす設計です。
――
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